スタートガイド①【バイナリーオプションの仕組みを初歩から解説】

バイナリーオプションがどのようなものか理解することによって、株やFXとの違い、安全性やリスクがどこにあるのかが明確になります。既にトレードしているという人も、確認の意味でぜひ一度目を通してみてください。

基礎知識

バイナリーオプションの分類

バイナリーオプションの分類図

図のように、バイナリーオプションはデリバティブ(金融派生商品)のひとつです。日経平均株価やダウ平均などのインデックス指数、為替、原油や金などの商品先物を値動きの元(原資産)として設定しているオプションです。証拠金取引のCFDとの違いは、満期があること、利益や損失が限定されていること、レバレッジ取引ではないので安全なところです。投資対象のうち、バイナリーオプションとしては為替(通貨)が一番メジャーで、指数、商品と続きます。不動産(REIT)のバイナリーオプションは、現在取引できる業者が存在しないようですが、理論的には可能ですので今後取引できる業者が出てくるかもしれません。

満期とは

満期について

満期というのはすなわち時間制限のことで、オプション1つ1つに満期が存在しています。たとえば15分物は、回号開始時刻(購入可能時刻)から15分で満期となります。満期が訪れると新規で購入できないのはもちろん、保有しているオプションは自動的に処分されます。この満期のことを、判定時刻と呼びます。バイナリーオプションでは60秒から数時間程度までの数種類の中から、自分のトレードスタイルに合わせて購入の都度、自由に選ぶことができます。現物株やFXには満期がありませんから、これらの投資経験がある方にとってはここが一番違うと感じる部分ではないでしょうか。

オプションの購入

購入の流れ図

バイナリーオプションを購入するといっても、具体的に何を買うのかピンとこないのではないでしょうか。

国内業者における「購入」とは、文字通りオプションを購入することです。オプション料のことをプレミアムと呼びますが、プレミアムは原資産にあわせて常時変動します。購入時にはたとえば「450円のオプションを10枚購入(すなわち4500円分)」などというように、複数枚組み合わせて希望の投資額になるように購入します。

一方、海外業者においての「購入」は、カジノのルーレットでチップをBETするようなイメージを持っていただければ理解しやすいと思います。ただし、バイナリーオプションではチップのかわりに金額をBETします。HIGH&LOWタイプの取引ではペイアウト倍率(=払い出し倍率)は1.8~2.0倍で、通貨ペアや満期によって異なり、購入後は原則変動しません(急変時には変動するかも知れませんが、筆者は今のところそのような事態に遭遇したことはありません)。

取引の上限については、国内は1オプションあたり200枚、1日あたり合計10000枚まで、海外は、例えばHIGH&LOW.NETでは金額制限で1オプションあたり合計500万円まで、複数オプション保有時は全オプション合計で1500万円までのポジションを保有できることになっています。

利益はどこから?

利益が出るしくみ

FX等と同様に、オプションの利益(リターン)はキャピタルゲインです。

国内業者の場合は購入時に支払ったオプション料であるプレミアムが値上がりすることによって利益を得ます。図は、予想が的中した場合にはプレミアムが1000円となるため、購入時に支払った600円を差し引いた差額の400円が、オプション1枚あたりの利益となることを示しています。

一方、海外業者では500円をBET(購入)した場合、ペイアウト倍率が2.0倍のオプションであれば1000円の払い出しとなるため、BET(購入)した500円を差し引いた500円が、オプション1枚あたりの利益となることを示しています。

口座の入出金

国内業者での口座入金は、総合口座から必要な金額を振替指定して行います。出金も同様です。各社のメンテナンス時間帯を除いては、即時に反映されます。ただし、実際に現金を手にするには、さらに登録銀行口座への出金が必要で、これには最低1営業日掛かります。

一方、海外業者での口座入金には複数の方法があります。代表的なものとしては銀行振込、クレジットカード入金、ネッテラー入金です。ネッテラー入金に対応している業者とそうでない業者があり、他の2つの入金方法については、ほとんどの業者が対応しています。

一般的な取引ルール

オプション・タイプ

国内海外、さらには業者の別にかかわらず、すべてヨーロピアンタイプです。ヨーロピアンタイプとは、満期にのみ権利行使可能なオプションです。ただし、転売はいつでも可能です。また、バイナリーオプションではすべて「コール買い・プット買い」のみ注文可能で、「コール売り・プット売り」には対応していません。

注文方式

国内海外、さらには業者の別にかかわらず、すべて成行のみで指値には対応していません。また、判定時刻(満期)にのみ行使可能なヨーロピアンタイプです。決済方法は、判定時刻に自動的に権利行使されますので、途中で転売する場合を除いては、私たちが特別に何かする必要はありません。的中すれば、自動的に口座資金に利益が加算されます。

取引タイプ

注文の流れ図

上図の4パターンは、バイナリーオプションの代表的な取引タイプです。ハイ&ローは海外のみ、それ以外は国内の業者でも扱っており、国内ではラダーが、海外ではハイ&ローがそれぞれメジャーとなっています。このようなオプションの種類のことを当サイトでは「取引タイプ」や「型」と表現しています。なお、これらの呼ばれ方については業者によってもまちまちで統一されていませんので、当サイトでもページによって混在していますが、両者は同じ意味です。

取引可能時間(市場オープン)

海外バイナリーと主要株式市場の立会時間

図の上段はバイナリーオプションが取引できる時間です。取引時間とも、開催時間とも呼ばれます。下段の各株式市場と比較すると長く、世界の主要株式市場立会時間が含まれるように設定されています。国内、海外にほとんど差はなく(あっても1時間程度)、FXの取引時間とほぼ同じです。

※図に表示されている時間は日本時間(JST)。

予想が外れたら?

損失となります。損失額は購入金額に限定されます。株の信用取引やFX、CFDのように追加証拠金が発生するような事態にはなりません。

購入時と判定時が同値だったら?

このような状況のことを、オプションの世界ではアットザマネーと呼びます。アットザマネーの扱いにおいて、かつて国内業者はプレミアムの価値をゼロ(いわゆる総取り)としていましたが、これではトレーダーが圧倒的に不利であるため、投資家保護の観点から規制によって購入額が全額返金されることとなりました。一方、海外業者は従来よりアットザマネーにおいてはドロー判定とし、全額返金しています。

よって国内海外どちらでも、アットザマネーのケースでは、判定時刻直後すぐに返金されて資金が回復します。

ちょっと応用編

国内業者は難易度が高い?

プレミアムの概念が難しい国内BO

上の1stセクションでも触れたように、国内業者ではプレミアムを支払ってオプションを購入する形式です。そして、このプレミアム(図中では「バイナリーオプションの値動き」)は原資産価格の値動きとともに時々刻々と変動するのでしたね。ところが厄介なことに、プレミアムの変動というのは、原資産価格と完全にリンクしないのです。詳しく説明しようとすると本が1冊書ける位の分量になるので省略しますが、端的に言うとプレミアムが時間的価値と本質的価値から構成されているため、時間が経つにつれてその価値が変化していくことに加え、変動率にレバレッジが掛かることに、その複雑性の原因があります。したがって、国内バイナリー業者を利用してオプション取引をしようとする場合、原資産はもちろんのこと、複雑に変動するプレミアムをも考慮に入れなければならないということであり、単純に原資産の変動だけを予測すれば足りる海外バイナリー業者を使う場合よりも、難易度が一段高くなってしまうことは言うまでもありません。

購入直前にはどうしてもプレミアムの値動き、すなわちレバレッジの掛かった値動きを追ってしまいがちとなり、結果的に深追いしてしまいやすいのです。

バイナリーオプションについてのまとめ