ハイローオーストラリア スプレッドとペイアウト率

狭いだけでは失敗する。スプレッドで業者を選ぶときのポイント

スプレッドが買いと売りの価格差であることは、他のページでも述べた通りです。この価格差が小さければ、買ったあと(売ったあと)少しだけ上昇(下落)すれば利益が出るため、トレード全体として勝ちやすくなります。

FXにおけるスプレッドの例(GMOクリック証券から引用)

スプレッドの開き具合はBO業者により異なります。スプが小さければ小さいほど我々トレーダーにとって有利なので、取引口座を開設しようとするときは、この点を優先しつつ選ぶことになります。勝率に直結するのがスプレッドであり、できるだけ狭い業者を選ぶのはもちろんですが、他に注意しなければならないポイントがあります。それにはまず、固定スプレッドについて理解しておく必要があります。

固定スプレッドは、「固定」ではないという事実

誤解されやすいのは、スプレッドが常に一定であることが保証されているのではないということです。原則的には各業者が謳っている固定スプレッドを信用しても良いのですが、マーケットの動向やポジション分布、市場参加者の状況によっては、流動的に変化する瞬間が発生します。(2016年5月現在。原則固定スプレッドが増えているが、相場急変時には変動制を取る)

実際には私たちはGDPや雇用統計などの重要指標発表時に合わせてトレードします。そのような時はボラティリティとスプレッドが拡大し、固定スプレッドが意味をなさないケースが多発するということを覚えておいてください。たとえ固定スプレッドが狭い、例えば0.2銭の口座でデイトレしたとしても、スプが他の業者よりも拡大しやすいのならば、そこで取引し続けるのはリスクが高いということになります。固定スプがどのぐらい信用できるのか、さらには相場急変時の拡大のしやすさをも考慮する必要があるという訳です。

マーケットの動向というのは、現在オープンしているマーケットがどこなのか、中央銀行の利率やGDP、失業率、各種指標の発表を控えているか、またその発表を受け、市場はどのような反応や心理状態かといった、実態または予測に基づいて形成されているマインドの集合体と思って良いです。上のような要因によって急激な投資マインドの変化があった場合には、スプレッドは大きく開く傾向にあります。

みんなのポジションが、スプレッドを決める

ポジションの分布(※)とは、売買の状況のことです。売りポジションと買いポジションの数量といっても良いでしょう。特に、ポジションの比率は「偏り」の度合いとイコールですから、このような偏りが見られる場合には、スプレッドが開く傾向にあります。ポジション比率の大きな偏りは、スプの拡大とともに価格変動として、私たちの目に見える形で現れます。小さな偏りであれば、スプの拡大なしにポジションの均衡する価格(レート)へと収束するはずです。実際、ニューヨーク市場がオープンする時間帯、および各種指標の発表時間前後には、どのBO業者においてもスプレッドの拡大と、激しい値動きが見られることから、時々刻々とポジションの偏りが生じていることが見てとれます。このような動きになるのは、市場参加者がどのような心理状況に置かれているか、つまり強気、弱気、不安定といった市場心理を反映しているからに他なりません。

オーダーとポジション分布の一例。状況は刻一刻と変化していく

※オープン・ポジションとオープン・オーダーの2種類があるが、ここでは詳しく言及しない

スプレッドの拡大は、マーケット閑散とする時間帯でも起こりえます。市場がクローズしたあとの相場では、参加者が激減することで、先ほどと同じようにポジションの偏りが生じやすくなります。具体的には、ニューヨーク市場がクローズしたあと、オセアニア市場(ニュージーランド・オーストラリア)がオープンするまでの時間帯、日本時間で早朝5時~7時頃は、世界中のマーケットがクローズしている時間帯なので、1日の中で最も閑散とする場面となります。この時間帯は、市場参加者が最小となることから、スプレッドがとても拡大しやすい時間帯となります。値動きも緩慢で閑散としているのにスプが拡大しやすいという、NY市場における指標発表時の値動きとはまた異なった動きが見られます。そしてここでもやはり、業者によってスプレッドの開き具合は異なります。ある業者では固定スプのままだったり、0.2銭だったり、1銭以上も開いたりといった差があります。

以上をまとめると、固定スプレッドが狭く、かつ急変時や閑散時であってもスプレッド拡大が少ない取引口座でトレードすることがとても大切です。

※余談ですが、各価格帯でのオーダーやポジションがどのような数量や比率になっているのかを常時把握しておくことは、自分のポジションが多数派と少数派どちらに属するのか、または今後どちらのポジションを持つべきなのか戦略をたてるのに大変役立ちます。

稼げる条件は「高ペイアウト」

バイナリーオプションでは、スプレッドに加えてペイアウト倍率も考慮して口座開設しましょう。BOの投資リターンは、投資額にペイアウト率を掛けた額です。ラダーやレンジ等、色々なタイプがありますが、購入時レートよりも高いか低いかを当てるハイ&ローを例に、ペイアウト率について考えてみます。購入時レートを基準に、上下2択しかないハイ&ローではペイアウト率は最大で2倍です。固定スプレッドが非常に広い業者の場合には、理論的には2倍を超えるペイアウト倍率も可能ですが、投資家にとって不利なことが多いのであまり見かけません。このような特殊なケースは今回考えないことにします。

期待収益のところで説明していますが、

[期待収益]=[利益]×[勝つ確率]+[損失]×[負ける確率]

とし、ペイアウト率が2倍のとき、1.95倍のとき、と順に1.8倍まで下げていったときの期待収益と、プラマイ0以上に持ち込むために必要な勝率の関係を表にしたものが以下です。

ペイアウトと勝率

ペイアウト率 期待収益 必要な勝率
業者A 2 1 50%
業者B 1.95 0.975 51.3%
業者C 1.9 0.95 52.6%
業者D 1.85 0.925 54%
業者E 1.8 0.9 55.6%

ごらんのとおり、プラスを維持するために必要な勝率というのは、ペイアウト率による影響を受けます。スプレッドがある商品ではこれにスプレッドの存在も加わることから、より複雑な計算を経なければ正しい数値を求めることができません。上記の数値は、あくまでスプレッドをゼロと仮定したときのものであることをここで付け加えておきます。

実際のトレードにおいては、スプレッドとペイアウトの両方が関係してきます。まとめとして、スプレッドとペイアウトの組み合わせがトレードの結果に与える影響を表にしておきますので、参考にしてください。

スプレッド、ペイアウトとその影響

高ペイアウト 低ペイアウト
スプレッド【大】 普通 ×非常に不利
スプレッド【小】 ◎非常に有利 普通

スプレッドとペイアウト倍率からわかること