バイナリーオプションの資金管理法

最短60秒程度で投資額が1.8倍になるのはバイナリーオプションの醍醐味です。確かにハイリターンな金融商品ですが、裏を返せばハイリスクということ。今回はバイナリーオプションには不可欠な資金管理について、同じく為替を原資産とするFXと比較しながら考えてみましょう。

短期間で大幅に増やせる可能性

ハイ&ローの平均的なペイアウトは1.8倍です。ハイ&ローはバイナリーオプションの中でもペイアウトが低めのタイプですが、この場合でも1勝すれば1.8倍になるので投資効率は非常に高いです。仮に3連勝すると5.832倍にもなります。しかし、本当にバイナリーオプションがFXのパフォーマンスを上回っているのか数値的に検証してみなければ確かなことは言えません。バイナリーオプションでの1勝がFXだとどのぐらいのPipsに相当するのか、さっそく調査してみましょう。

ここではバイナリーオプションを4万円分購入し的中したときを考えてみます。簡潔にするため1ドルを100円とし、FXのポジション(ドル円1万通貨)と比較します。FXは国内のレバレッジが25倍なのでちょうど4万円の証拠金で1万ドルのポジションが建てられます。

ペイアウトをPipsに換算

バイナリーオプション FX換算
ポジション 40,000円 ドル円1万通貨(0.1Lot)
ペイアウト 1.8倍 -
利益 32,000円 320pips

バイナリーオプションのペイアウト1.8倍から得られる利益は、FX換算(証拠金ベース)で320pipsとなりました。FXだと3円以上変動すればこの利益を達成できます。ところが、海外バイナリーオプションの多くは満期が15分以内です(30秒や60秒もあります!)。為替が15分以内に3円変動するという状況はそうそうあるものではありません。強いて言えばリーマンショック、東日本大震災、スイスフランショックあたりでしょうか。

とにかく、FXと比較したときバイナリーオプションには数倍の投資効率があることがわかります。でも、良いことだけではありません。

ただし資金の枯渇も早い?

バイナリーオプションは予想が外れた場合には購入額が損失となるため、先の例では丸々4万円を失うことになります。他方FXは予想が外れても損失分が証拠金から差し引かれるだけですので、損失の額によりますが多少は残ります。その場合でも必要証拠金を割っているので、追加入金しなければその後トレードができないところは両者とも同じです。

FXの資金管理法を基準に

失敗を繰り返すとあっという間に資金が枯渇してしまうのもバイナリーオプションの特徴です。これに対応するには資金管理が欠かせません。一般的なFXの指南書には資金の2%でロスカットすることが好ましいと書かれています。そこで、この資金を「現在資金」のことと仮定し、その時々において常時2%のリスクを取って取引することを考えます。

たとえば手元に100万円の資金があったとして、これをFXで運用することにします。計算式は省略しますが、2%のリスクを取りながらトレードを繰り返すと160回連続負けで証拠金割れを起こして取引不能となります。2%のリスクだから50回で枯渇すると思った人、間違いですよ!ちなみに個々のトレードで何枚(何万通貨)にしようと関係なく、このような結果になります。

バイナリーオプションでFXと同等のリスクにするためには、どのような戦略を立てればよいのでしょうか?答えは簡単で、現在資金の2%を使って購入するだけです。たとえば100万円でスタートすると以下の表のようになります。

リスクを2%に抑えた投資額

オプション購入金額
1回目 20,000円
2回目 19,600円
3回目 19,208円
4回目 18,823円
n回目 20,000×0.98n-1

ちなみにhighlow.netは最低購入額が1,000円なのでこの方法だと少なくとも341回(※)トレードできます。342回目で1,000円を割るので取引不能となります。
※端数処理の方法により前後します

まとめ

以上、FXを参考にしたバイナリーオプションの資金管理についての記事でした。100万円の2%のリスクを取るというと、毎回2万円を使って購入してしまいそうですが、これだと連続50回しか負けることができません。HighかLowの2択なので連続で50回も負けるはずがないと思いがちですが、20回程度は意外と連続するものです。今回の方法を使えば最低でも341回負けられるので6倍以上余裕があります。そう、トレードにおいてはこの“余裕”がとても大切で、少しでも焦る気持ちがあるといとも容易く退場となってしまいます。

トレードで負けが続くことは良くあることで、例え勝率70%を超える手法であっても連続10~15回の負けは充分あり得ます。適切な資金管理によってこのような状況でも平静を保つことができるようになれば、トレーダーとしては中・上級と言えるでしょう。